クニヒロ

花粉症が酷い。
まさかこの時期に！？なのである。

病歴は長く、「花粉症」というネーミングが
巷に現れる以前から花粉症だった。
もっとも当時は「アレルギー性鼻炎」といっていたが。

最初の発症時はキツかったなぁ。と、遠い目。

両方の鼻の穴が詰まっているため、鼻で息ができない。
そのくせ鼻水が流れてくる。鼻呼吸が出来ないということは、
こぼれ落ちる鼻水をすすれないということだ。
放っておくと、痴呆のように鼻水まみれになる。
んで、鼻をかむ。
これが5秒くらいおきに繰り返される。
延々と。延々と。延々延々延々延々。

この時まさに高校受験時。よく合格できたと思う。

それ以降、春はキビしい季節・・・
という年月を過ごしてきたが、
いつのころからか
発症度は下がっていった。

「いい塩梅♪」
と思っていたときに今回、不意打ちのようにやられた。

今回は咳を伴う。
「グェホッ！」
という、音からして迷惑千万である。

上記「クニヒロ」を毎食後に投与してしのいでいるのだけど、
本当はあまり薬を飲みたくない。
しかし、背に腹は変えられるはずもなく、連続投与に至っている。

薬物投与という言葉は似つかわしくないが、
錠剤を呑むたびに、己の身体が蝕まれていく様子を想像する。

「薬物投与」ん～・・・何と言う如何わしい響き。
何と言う危険な香り。
禁断の果実。
真夏の夢。















国広富之