『先義後利』を秘めつつも、その実ヘヴィメタと映画とエロにまみれる日々 修行が足ら~ん
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鮎川哲也の中篇の傑作。
それどころかオレは、推理小説史上の最高、とまで言わなくても
史上に残る傑作であると思っている。
筋は単純明快で、
「どこたらで人が殺されました。現場は密室です。
犯人は誰で、密室の謎は???」
というモノである。
読んだ時、密室トリックには唸った。糞が漏れるくらいに。
ウ~ン・・・
それよりもオレが唸ったのは、ストーリーに一糸の乱れもなかったことだ。
当時、あまりの衝撃と、糞を漏らして叱られた悲しさで、
『「赤い密室」検証』を行なった。
探偵星影龍三が導き出した真相を逆算したのだ。
真相究明に用いた手がかりが全て明示されているか?
論理に穴がないか?
が検証の主な点であった。
検証とか言うてるが、所詮フニャチンJerichoである。
フニャチン検証もどれくらいのモノであったかは怪しい。
しかし、全く穴がなかったのである。
AがあるからBである。BならばCとDの可能性がある。
しかしその先にはEがあるからCである可能性はなく、結論はDとなる。
こういう論法に一切の乱れがないのだ。
これは驚いた。
そもそも検証など大それた真似をしてみようと思わせることも
凄い。
*****
同じ事を「金田一少年の事件簿」でやってみたことがあった。
オレはこのマンガが最初は嫌いだった。
元祖金田一、耕助は生涯独身だったことを知っている俺としては、
「孫がいる」という設定は冒涜に思えたのだ。
亡き横溝先生も苦笑いしていた。
「Jericho君、どう思う?」って。
「憤慨しております」と答えたオレを、
横溝先生は優しい笑顔でなだめてくれたなぁ・・・
水も温んで、もうすぐ桜の花が咲く頃だったかなぁ・・・
フニャチン検証をくらわしたのは「オペラ座館殺人事件」
結果は・・・穴だらけであった。
そして続く「異人館村殺人事件」では、大いなるパクリをやらかした。
一ちゃんは根拠のない断定が多すぎる。
AだからBだー!とか言うのだが、よくよく考えてみると
Bである可能性や、CやDの可能性も読み取れるのだ。
BならばEになるし、CならF、DだとGになってしまう。
彼は観察力と直観力と運には優れているが、推理力はそれほどない、
とオレは見ている。偶然も多いし。
とは言いながら結局好きで結構持ってたりするんだが・・・。
*****
じつは「赤い密室」久しぶりに再読を・・・と思い先日読み始めたのだが、
どうもオレのなかで、「読書」という趣味はいろいろなものに
押しつぶされ、圧迫され、
Jerichoの梅毒脳内の隅に追いやられているようだ。
一向にページがすすまない。
かつて自らを〝読書職人〟と名乗ったJerichoであったが、
この脳内の読書パーセンテージの減少は
真冬の空っ風のように寒々しい。
失われた魂の猿ベーション・・・おーい!ええトコなのにー
糞XP!ボケ!
サルベーションや。
遠くへ去りつつある魂の欠片を、そろそろ拾い集めに行かねばならない、
と思っている。
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