『先義後利』を秘めつつも、その実ヘヴィメタと映画とエロにまみれる日々 修行が足ら~ん
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ALMORA / Shehrazad (アルモーラ / シェーラザード)
Yahoo!オークションで入手しました。
では問題です。いくらでしょう?
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さきほど待ちきれずに一巡聴いてます。
では、全9曲と総評を。
【全曲レビュー】
#1:Fantasy…アコースティックに奏でられる牧歌的かつ民族的な序曲的イントロから本編に鋭く切り込む。鋭く切り込んだはずの本編イントロだが、楽器がフルートであるためイマイチ鋭さには欠ける。鋭さには欠けるがさしずめ「陰陽座・甲賀忍法帖における横笛」のように、ここがバンドのオイシイところか??音像はまごう事なきメロスピ。サビの歌メロは悶絶必至。しかしトルコ人が書き、ヴォーカルが女性、しかもスーパーソプラノなため、どうにも本家(純ヨーロピアン)にはとても及んでいないのが微笑ましい。
#2:Rainbow…ここはもう一発スピードチューンでキメて欲しかったが、ミドル。メロとイントロのフルートがバンドらしいといえばらしいか。
#3:Nightmare…リフ&メロディに、怪しきエキゾチカ炸裂。魅力的やわぁ。だが悲しいかな、音、演奏の深みや厚み、男性ヴォールの技量がアイデアに追いついていない。もったいない。名うてのミュージシャン(カイ・〇ンセンあたり)に1曲いくらで売ったらいい。
#4:1001 Nights…ヴァイオリンを使ったメランコリックかつダークなスローチューン。音の奥に聞こえる「ヅイィィィィン」というベース的な音がイビキに聞こえて仕方がない。危うく1001 Nightに突入するトコロだった。と、思ったら突然にオーケストラ調に大仰に盛り上がり、急に終わる(倒)
#5:Sherazad…タイトルチューン。あっ、#4からつながっているのね。曲調はこれまたきわめて気持ち悪い(変拍子??)トルキッシュリフ。気持ち悪いソプラノヴォーカルが歌い上げ、気持ち悪いまま終わる。と、辛口コメントのJerichoだが、頬は終始ゆるみっ放しであるよ。
#6:Gunesin Ozanlari…これはかっこいい。メタル者のカリ首の刺激の仕方を心得とる。しかし今曲ばかりはソプラノヴォーカルに加えトルコ語の歌詞がかっこよさをキワモノと化している気がする。これが英語なら#1と合わせてツートップだったんだがな。なんやねんこのバンド。
なんやねんな!このバンドは!
#7:To live is to fight…男性ヴォーカルの正統メタル。がんばっとるんだがなぁ、こいつが歌うと凡百のバンドに聞こえるな。時折聞こえるフルートが救いか。
#8:Hold on to your dreams…あぁこれこれ。かっこいいリフにフルートの組み合わせ。と、おもったらロケンロー(怒)!?サッドやー!
#9:Dream on…メランコリックなメロディ。アコギが気持ちいいが、ソプラノが気持ち悪い。アルバムのシメバラードくらいはフツーに歌えんか。いや、気持ち悪いというか、今思ったが「民謡メロ+女性ヴォーカル」って、BLACKMORE'S NIGHTそのまんまやがな。であればブラックモア先生+キャンディス嬢の69倍希釈な印象はぬぐえないね。あ、
終わってしまった!そ、そんな殺生な。もう一盛り上げして、フルートとヴァイオリンの切ないメロディでシメるくらい芸を見せて欲しかったなぁ。このアルバム、総じて曲の終わりが淡白に過ぎる。もう少し余韻というかタメが欲しい。
【総評】
まぁ、全体的にはですね、「トルキッシュメロディとメタルの融合」というアイデアが消化し切れていない印象です。赤とアオを混ぜたら紫色になるが、一部に赤と青がそのまま残っとるやん…ていう感じ。解ってくれますか?
バンドの演奏力や歌唱力、表現力がイマイチなのも惜しい。
ただしこの失敗が…あ、言うてもうた。し、試行がね、次作「1945」を生むんだろうね。早い話が「1945」の方が69倍かっこいいし悶絶度・脱糞度は高いですが、十分悶絶しました。金額ですか?380円です。
【悶絶度:74点】
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