百科

Jericho「もうすぐハロウィンですね。」
Ritchie「HELLOWEENが待ち遠しいんのは昨日話したがな。」
J「『セヴン・シナーズ』の発売ですね。
    ていうか待ち遠しいのはそれだけではないんです。」
R「あっ、例の。」
J「『サイコ・ダイバー・シリーズ』の新刊です。」

J「入れ込みの激しさは先日話した通りなんですが、実はですね・・・。」
R「隣の奥さんを犯すことを妄想しているんですよ。」
J「それは否定しません。
    いやいや、実は、サイコダイバー百科事典を作りたいんです。」
R「入れ込みがハゲしいな。」
J「実は作っているんです。」
R「入れ込み過ぎてもう抜けへんやん。」

J「ただこれはとても稚拙な物で、A4二つ折りをホッチキス留めし
    小冊子に見立てた物でしかありません。
    まして記述もメモ書きの域を出ていません。
    例えば“あ”の欄、1つ目の項目は“青山”でして、こう書いてあります。

    青山・・・九門の泊まるマンションホテルがある。8Fで九門は円寂と会い
    田村へのダイブを決めた。

    今ならこう書くでしょうね。

    青山・・・東京都港区の地名。北青山一丁目から三丁目、
    及び南青山一丁目から七丁目の総称。
    高野山が所有すると思われるマンションがあり、
    円寂と美空は九門を招きいれて、事件の顛末を語る。
    日本で三指に入るレベルの精神コンバーターが設置してあり、
    サイコダイブの依頼を受けた九門はここでダイブを行なった。

    この仮作りの小冊子版はそれでもですね、
    『THE ENCYCLOPEDIA OF PSYCHO DIVER SERIES』と     
    『THE ENCYCLOPEDIA OF 
    JUTA BUSUJIMA'S PSYCHO DIVER SERIES』に二分冊し、
    おのおの『淫楽編・暗黒編・鬼哭編・魔獣狩り外伝・美空曼陀羅』、
    『魔性菩薩・黄金獣・呪禁道士』からの項目抜き出しを行なっています。

    さらにはエンサイクロペディアの方には『サイコダイブのイメージ』、
    『サイコダイブ法』を乱筆し、
    毒島獣太の方には『サイコダイブ法・パターン別分類』
    『サイコダイブ用語集・サイコダイバー列伝』なども・・・むにゃむにゃ。」

R「最後まで言えや。」
J「最後の方は企画で終わってます。すみません。
    とにかく入れ込んでおったのは事実です。」

R「新魔獣狩りはカバーしておらんのかね。」
J「新魔獣狩りの方はPC購入後にワード編集を行なってまして、
    『魍魎の女王』から『新魔獣狩り5鬼神編』までの全登場人物を
    登場順に解説しています。」
R「5まで？」
J「『6魔道編』の途中で挫折しました。」
R「根性なし！」
J「しかもデータは残っていません。」
R「考えなし！」
J「印刷した紙で残してます。」
R「価値なし！」
J「文章校正をして再入力しようかと考えています。」
R「時間なし！」

　＊＊＊

J「もし今回の刊行が最終巻であれば、僕は楽しみを一つ失うことになります。
    しかし自分の手で編集するのであれば、完結後も楽しめるではないですか。」


←「『文成仙吉　咆哮』です。
ペイントで描いてみました。」





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