『先義後利』を秘めつつも、その実ヘヴィメタと映画とエロにまみれる日々 修行が足ら~ん
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その昔に見聞きしたものを年齢を経て再体験するとずいぶん印象が変わることってありますな。
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特に映画の場合にそう思う。
愛してやまないブライアン・デ・パルマの映画「殺しのドレス (Dressed to kill 1980年アメリカ)」や「キャリー(Carrie 1976年アメリカ)」も、再度見直すことで、その愛着が増した。
今回の1本も、再鑑賞の機会をうかがっていた1本である。
「時計じかけのオレンジ (A clockwork orange 1971年イギリス)」
見たけりゃ買えばいいじゃないか
と、いってはならないのは当Black Holeのルールでございますな。
買いました。
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観たのは20歳のころだったと記憶する。
よく解らなかったというのが正直な感想だったが、その映像の鮮烈なイメージは強烈に脳裏に焼きついた。
主人公たちが通うミルク・バーのミルクには覚せい剤が混入されている。
真っ暗な店内に原色の電飾。テーブルは白い女性のマネキンで、女性の四肢がテーブルの脚となっている。天板は体。つまり、逆四つん這い。マネキンは、顔・胸・腹・下腹部を仰向けに高く差し上げ、両手両足で体を支えている姿勢。
15歳の設定の主人公は、夜な夜な仲間たちと街へ繰り出し、悪事の限りを尽くす。ある小説家の家に押し入り、名曲〝雨に唄えば〟を笑い歌い踊りながら小説家に暴行をはたらく。歌いながら、持っているステッキであたりをバシバシ叩きながら(寛平師匠のごとく)破壊する。軽妙なステップで歌いながら、小説家の妻を犯す。
これらの悪事を、やや遠めのアングルで粛々と撮影する。白く今風のインテリアが妙に寒々しく恐ろしい。
こんな風にイッてしまった映画が1971年に創られたことも恐ろしいが、ではこの映像は、今のオレはどういう風にとらえるのであろうか?
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そんなことを考えながら、夕方、Y川の河川敷で2号とキャッチボールをしてみた。
頭の片隅に〝エロと暴力と狂気の映画〟を潜ませながら、フツーのオヤジっぽく楽しんでみた。素敵でしょ。
まぁ、「頭にエロ」の状態で「子どもどたわむれる」のがフツーのオヤジなんだけどね。

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