雑念

わははは！
淫毛君はソレ！
わーっはっはっはっ
あ
はっはー！



　　　
＊＊＊＊＊

何回も書いているが、オレの弱点は首である。
そのため、磁気のネックレスを愛用している。

今日も梵字の護符と共に、出社前に装着した。
ところが、ところがだ。
会社に居る時、ズボンの裾から出てきたのだ。

接続部が上手くとまっておらず、一時的に磁力で留まっていたのか？
と思い、こっそりとつけなおした。
今度は2回ほど引っ張って、留まっていることを確認した。

ところが、ところがよ！
また落ちてきたのだ！
さすがに壊れているのでないかとマジマジと見たが
壊れてはいない。

では何故落ちてきたのか？？
謎なのである。

　　　＊＊＊＊＊

出社時によく見る奥さんがいる。
いつもバター犬をつれていることから
オレの出社時間と犬のお散歩時間が同じくらいなのであろうと
想像している。
おそらくそういうことであろう。

もちろんお互いに知らない。
向こうも、
「よく会う人」くらいのものであろう。

しかしオレはこの人の名字と家を知っている。
ちょうど商店街の出口付近に小さな新興住宅地ができており、
そこの一番端の家なのだ。
表札は北川さん（仮名）となっている。

晴れた日には洗濯物が干してある。
さすがに奥さんの下着などは表には出ていないが、
家族構成や生活が少々垣間見える。

・・・

これだけの話なのだが、
『オレのことを知らない面識も何もない奥さんの姓と家と
洗濯物とを知っている。』
というところに、ほのかなエロを感じるのであった。

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同僚のポールは何もできない。
自分の仕事も満足に遂行できない。
身長は高いが何もできない、所謂“ウドの大木”である。
しかし社長に気に入られている。

オレの業務量は多い。
ミスはするが、陰に日向になんとかやっている。
特殊技能ではないが、このポジションがないと
会社は回らない自負は、ある。
しかしオレは社長に気に入られていない。

なんという不条理。なんという理不尽。

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