逆流

明日、市内某所へ赴く。

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長年、年賀状のやり取りのみで終始していた友人がおり、
最近何年ぶりかで連絡を取り、明日会うことにしたのだ。

この友人・・・仮に遠藤さんとしておく。
遠藤さんに対しては、後悔している事がある。

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オレが以前、はるか以前、遠藤さん宅の近くから転居し
その1年後くらい後に訪ねた際、
遠藤さんは自営で商売を始めると言っていた。

その時、一緒にやらないか？と声をかけられたのだ。

まだ青二才中の青二才、セクースとオナーニに
血道をあげていたオレは、・・・
まぁ、その両方には今も尚明け暮れているのであるが、
とにかく、さしたる考えもなくお断りした。
もちろんその時にやっていた職があったからということもあるが、
今考えるととっても悔やまれるのだ。

遠藤さんの商売がどうなっているかは知らない。
もしかしたら火の車かもしれないし、
それは解らない。

だが、亀頭を真っ赤っかにした小僧が
大人の人と商売をするなんていうことは
なかなか望んでもないのではないかと思うのだ。

ましてオレの何を買ってくれたのか、
声がかかるという事は有難いことだったのだ。

そんなチャンスをくれたことに礼を述べ、
にも拘らず、わけも解らず断ってしまったことを
明日は詫びなければならない。

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することはあと2つ

「兄ちゃんの髪の毛、なんでそんな赤いん？」

屈託なく笑った息子さんの言葉をはっきり覚えている。
赤く染めていたのではない。
当時金がなく、・・・今もないんだけど、
オキシフルで脱色していたのだ。

そんな如何わしい男に笑ってくれた、
そんな息子さんにもお礼をしてこようと思う。

最後は、お亡くなりになった奥さんの遺影に
手を合わせてくることだ。

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いつもならチンポの先から汁を出している時間だが、
今日ばかりは心が強烈に逆流している。

平静でいられるだろうか。

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