支援

あるニュースでF島県のT岡高校サッカー部を扱っていた。
出だしは
「震災から8ヶ月…」
と始まった。

簡単に言うと、
震災で散り散りになっていたメンバーがカントクの呼びかけで集合。
いまだ行方不明の友人の分まで…と頑張る。
結果的には決勝で破れ、おしくも全国大会には届かなかった。

…というオハナシ。

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その後、W旦那というミュージシャンを扱っていた。
彼は被災地支援を積極的に行い、
今回発表したニューアルバムにも被災地への想いを込めているそうだ。

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被災地の高校生は未だに旅館で集団生活を余儀なくされている。
オナニーも出来ぬ不便さは想像を絶する。

W旦那の無償の支援は尊い。
〝無料ライブ〟なんて、おいそれと出来るものではない。

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しかし…

しかし、何かちがう気がする。

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T岡高校サッカー部に罪はない。
こいつらはただの高校生だから、いい。
問題はこいつらを取材してニュースにしている番組側ではないか？

正直被災地にはあいつらより大変な人たちは沢山いると思う。
サッカー部も、決勝の敗戦と戦える感謝の気持ちで泣いていた。
その涙は尊いのだが、TVのウラ側では
「こんな編集なら泣けるかな？」
という思惑があるのではないのか。

来月はきっと、「震災からはや9ヶ月」とやるに決まっている。
極めつけの感動は、「多くの命が奪われた震災から1年」でやるためにとってあるのだ。
〝月刊　被災地〟じゃないぞ。
ボケ！

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W旦那に悪気はないと思う。
しかしTVの取材をうけて語る彼の姿は格好良すぎる。
「うまいこと言うなぁ。」
〝TASUKI〟やて。

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我が社では浄水器の販売を考えている。
放射能を100%除去できるという、
宇宙戦艦ヤマトが見たらイスカンダルへ行ったことを後悔しかねないすぐれものだ。

売るのなら、オレ的には試飲販売がいいと思っている。
F島で期間・量限定で10000リットルぐらい飲んでいただくのだ。
その後売れたらニュースで取り上げてくれるのか？

無料ライブと復興支援をやっているミュージシャンのレコードはもてはやされても
無料の試飲と復興支援をやった浄水器の販社は叩かれそうな気がする。
〝月刊　復興支援〟だな。

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復興の支援をしているやつらの行動はあまねく尊いですよ。

でも間違いなく、〝被災地〟で飯を食っている奴らもいるよな。

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