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げ!もう4時やんけ。
何故か?その理由は3つある。
1つはこれを観ていたからだ。
「シザーハンズ」
切ない映画でしたね。エドワード(ジョニー・デップ)が可哀想過ぎる。
街の人たちは酷すぎる。
【以下ネタバレ有り】
内容としては、「それはないやろ」、「極端やろ」的な展開が多いのも事実。
しかしそれこそが演出と考える。
例えば…
街並みや家並み、人たちのファッションの色紙を貼り付けたようなパステル色・原色使い。
これは「ジョニーの住むモノトーンの城」との対比で、一般人の大衆的な姿とあからさまな欲求を表す。
対してジョニーの服装はレザー調の黒。
城とあわせて唯一のモノトーンは、周囲から浮いた存在、かけ離れた姿を表す。
また、ペグ(という役名)がジョニーを連れてきたとき好奇心のみで群がる大衆、TV出演や美容院開業の話など、あれよあれよと話が進む。
目新しい話題に群がるマスコミや大衆心理への風刺だろう。
そしてある一件で手のひらを返すようにジョニーを追い込む大衆。
病んだ現代社会の縮図のようですな。
そんな騒動に巻き込まれながら、ジョニーはほとんど弁解しない。
これは「人造人間」だから。言葉を話すことに慣れていないから…という設定の勝ちです。
考えたらこの物語の登場人物に善人はいない。
城でジョニーを発見して家に住まわせる奥さんはいい人だけど物語後半でこう語る。「善悪を考えずにつれてきた私がバカだった」、「ジョニーは城に帰るべき」
確かに一時の同情の様な感情で世話をし最後に捨てるのなら、それは善行というのにためらいがある。
オヤジは一定の理解を示すが土壇場ではそっけない。
弟は子ども特有の無神経さでジョニーを傷つける。
ヒロインのウィノナ・ライダーもジョニーを愛したようだが、弁護はしない。悪人彼氏を排除するのは良いが、ジョニーの弁護はしない。最後はわが身が可愛いのだ。
街の人たちは言うに及ばず、好奇心と欲求だけで生きるステロタイプだ。
***
残酷で利己心の塊の様な群衆の中に異形の者を放り込み、世界(世間)の醜さを際立たせる。
これが童話の様なオハナシでなければ、救いようの「す」の字もないわな。
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Jerichoのおもろポイント
◆ジョニーがペグ(奥さん)の娘キム(ウィノナ)の写真を見つめる眼はとても美しい。びっくりするほど純粋で綺麗な眼をしている。演出かジョニーの地かはわからないが、とにかく感動的な純粋な眼であった。
◆欲求不満の奥様ジョイスの下半身がエロい。美容院開業のための店舗下見のシーンはもちろん、食器洗い機修理に立ち会うシーンの尻肉の揺れは、そのシーンだけでコケそうだ。(「コケる」といっても転ぶわけじゃないぞ)
◆ウィノナ・ライダーが可愛い。佐々木希を知的にしたような印象。しかしWikipediaで調べたら、万引きで逮捕歴があるらしい。
総合評価
爆裂ティム・バートン・ワールド、ジョニデの怪演とジョイスのケツに76点
