埋葬

会社から支給されているケータイの電池消耗がハゲしいので、
営業車のシガーライターからの充電をはかろうと、
ケータイ充電器を買いに行った。
100均へ。
前に見かけたからね。

ところが無い。
おそらくケータイが古いのだろう。
該当するモノがないのだよ。

そこへ「蛍の光」
100均も閉店のようだ。

あきらめて帰ろうとしたとき、
オレを呼び止める声がした。

「おーい、Jericho！連れていけや。」

何やつ！？
「何やつ」って、戦国武将かね？
「くせ者！」とかね。
まぁいい。

呼び止めたのはコイツだった。

オプンチア








凶悪にして病的。
放置しておくとザワザワと問答無用の増殖をしそうなヤツだ。
オプンチア・イーヴォー（仮名）。

ついフラフラと買ってしまったよ。

イーヴォーなヤツを買った理由は他にもある。
その理由がこれ。

あぁ、可愛そうなキャクタス・ジャック！





グイグイと伸びるヒスイデンの隣でグッタリとうなだれるその姿は、
悲哀以外の言葉を持たない。

可愛そうなキャクタス・ジャック。

思えば10月という、観葉植物栽培には極めて不適格と思われる時期に購入し、
ろくな知識も無いまま劣悪な環境で放置していたのだよね。

ごめんなさい。キャクタス・ジャック。

じじぃのチンポのように萎れた姿にJerichoは決断した。
キャクタス・ジャックを丁重に葬ろうと。

そうなるとヒスイデンには新しいお友達が要る。
「要る」と言っていいのかどうかわからないが、要るような気がする。
いや、要る。

まずは今度の日曜日、ジャックを・・・。

あ゛～！登板やー。
いまいましいわ！

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